誰であれ自分が他人を支配しようとしているなんてほとんどの人が心には思ってないかもしれません。
しかし例えば夫に「もう、いつも服を 放りっぱなしにして!」
と、怒ることもある。 彼氏や友達、親に対してもそうです。 そんなイラッとして言ってしまった言葉はありませんか?
こうして相手に対し、きつめの言葉で要求すること自体が、支配しているということにつながるのです。 「それはやらなくてはいけないことを相手がやらないのだから、
相手が悪いに決まっている。私の言っていることが常に正しい」。 そう思うかもしれません。 とはいっても相手はあなたの言う事を聞くことは少ないと思います。
何かを人に強制しようとしてもまず思い通りになることはありません。 なぜなら人は「押し付けられることは苦痛を感じる」ことでもあるからです。
自分が子供の時、親から勉強するのを強制されたら、 それこそ親の前では勉強をするふりはしますが、 自分から心の底から積極的にやる人も少ないと思います。
むしろ、自分にそんな嫌な思いをさせる相手。それが親だけではなく、夫や友人だとしても、 面白くない思いをした自分にとっては何かしら反発を考えたりしてしまうこともあるでしょう。
このようなことから、たとえあなたが相手に対して良かれと思ったことでも、実際は逆効果になっていることも多いということなのです。
夫に対していつも不平不満を言って、自分の望みばかりを押し付けるようになってしまうと、当然夫婦関係が悪化するだけではなく、夫も自信がなくなり出世どころではなくなってしまう可能性もあります。
なぜなら家庭の不満を会社で出してしまうということは会社での夫の評価を自ら下げてしまうことになりかねませんから。
そして人は満足すると人に何かしら矯正しなくなります。 悪いところばかりに目を向けるのではなく良いところに目を向けるように努力をしてみる。
できないことを責めるのではなくできたことを褒めるように心がけるのです。 もし相手に本当に変わって欲しいと思うのであれば、 この相手の長所探しから始めるのが一番と言えます。
そしてだんだんと相手が自分の望むことをしてくれるようになったら、 常にプラスの言葉、「ありがとう」「嬉しい」 など肯定的な言葉を 言うように心がける 。
これが繰り返されることによりだんだんと自分が望むような環境になっていくものです。 また考えなくてはいけない点がもう一つ。
それは相手を支配しようとするあなた自身を内側の問題です。 他人を支配しようとしてしまうあなたは、自分の心の中が不安でいっぱいです。
こう考えると自己中心的な人間は自分ということになります。 自分を大切にしていないということにつながりとてももったいないことでもあります。
「自分自身を大切にしていくこと」。 自分も周りもおもしろいくらいにプラスのサイクルが回り出しますよ。