手に職をとれば一生安心。という時代もありました。親からも言われるし、学校の先生からも言われる。しかし時代が変わり手に職を持っているだけでは通用しなくなってきている部分もある。
せっかく手に職を持ったとしても不景気で雇用がなかなか探せない職種だってある。何の資格をとれば成功で、何の資格をとったら失敗。ということもない。実際友人の美容師は働くところに困らないと聞いた。しかしそれなりに熟練した技術をアピールできないとやっぱりだめらしいが。
美容室やヘアサロンはコンビニエンスストアと同じくらいあるのではないか!!とおもうくらい多く街で見かける。「なんのお店ができるんだろう」と工事中のお店が気になっていて、完成したらヘアサロンだったということも多々ある。コンビニエンスストアと戦略が似ているのだろうかと思うときもある。
いずれにせよ、美容師は努力によっては働き口がほかの職種よりも多いと思う。そしてその分、開業する人も多い。しかし美容室もどの業界も同じで、雇われている方が力が発揮できる人と、独立した方が力が発揮できるという人の2つに分かれる。
私の友人でも会社員時代はバリバリ働いていて有能な社員だったのですが、独立して会社を設立すると、なんだかいつも忙しく以前の勢いもなく、なんだか疲れているように見えます。独立を決心するときは、責任の重さがかなり違ってきます。
「自分は経営者」なんだという意識をもち、会社員時代の「受け身」の意識のままでは決して成功はできないのだとも言えます。いったん会社を離れてしまうと、元に戻ろうと思ってもなかなか難しいものがあります。
先の美容室ではありませんが、また美容室にかかわらずどの業種にしても、一度開業をして経営者になってしまうと、その会社が軌道に乗らず廃業してしまったとしても、技術はあるのでどこでも通用するとは思いますが、気持ちの問題をして、雇う側からまた雇われる側に戻れるかという部分で本人の自意識も関係してきます。
「起業する」ということ自体は比較的に簡単にできます。開業に必要な資金を集め、会社設立だって数年前の法改正により簡単に設立だってできるようになりました。しかしその分多くの会社が設立される一方、
その分多くの会社が軌道に乗せることができず消えていってしまうことも事実です。起業すること自体、夢でロマンがあります。しかし現実と向き合い、起業前には相当量のマーケティング戦略などの勉強と努力が必要になってきます。